古事記2番目 高御産巣日神(たかみむすびのかみ)

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高御産巣日神(たかみむすびのかみ)

 高御産巣日神(たかみむすびのかみ)は、日本神話において非常に重要な位置を占める神様です。古事記では「高御産巣日神」、日本書紀では「高皇産霊尊」と表記されています。この神様は、別天津神・造化三神のうちの一柱として知られており、天地開闢の時に天之御中主神(あめのみなかぬし)に続いて高天原に出現したとされています。

 高御産巣日神の名前には深い意味が込められています。「産巣日(むすび)」は生産、生成、生命の誕生を表し、「高御」は尊さを表す美称です。つまり、この神様は万物を創造し、生命力や活力をもたらす崇高な存在として崇められています。神産巣日神とともに「創造」を神格化した神である高御産巣日神は、古くから大王家(天皇家)の至高神であったという説もあります。

 実際、古くからの天皇守護のための神々である御巫八神の筆頭として知られています。高御産巣日神や神産巣日神を祖神とする氏族も非常に多く、これらの神々に対する実際の信仰が広く行われていたことがわかっています。このことは、日本の古代社会において、生命力や創造力を象徴する神々がいかに重要視されていたかを示しています。

 高御産巣日神の存在は、日本の神道において生命力や創造力の象徴として重要な位置を占めています。この神様を通じて、私たちは日本の伝統的な世界観や、自然と人間の調和の重要性を再認識することができるでしょう。また、高御産巣日神の信仰は、日本の精神文化に深い影響を与え続けており、古代から現代に至るまで日本人の精神性の一端を形作っているといえます。

高御産巣日神様をお祀りしている神社

高御産巣日神を主祭神として祀っている神社は全国に存在します。代表的なものとしては以下があります。
 ・高皇産霊神社(奈良県高市郡)
 ・産霊神社(岐阜県羽島郡笠松町)
 ・高皇産神社(兵庫県川辺郡猪名川町)

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